Format Atlas

FORMAT COMPARISON

Apache Arrow IPC vs CSV

Apache Arrow IPCとCSVは表形式データの交換に使えますが、Arrowは型や列構造を保つバイナリ形式、CSVは区切り文字を使うプレーンテキスト形式です。

最終確認: 2026-09-26

Apache Arrow IPCとCSV、どちらを選ぶ?

対応する分析ツール間で型・NULL・複雑な列を保ってデータを移すならArrow IPCを検討します。人がテキストとして確認しやすく、表計算ソフトや幅広いツールで交換したいならCSVが便利です。CSVを読み込む際は文字コード、区切り、引用符、ヘッダー、列型の解釈を指定・確認します。

Apache Arrow IPC向き

列指向テーブルデータを対応するプログラムや言語間で交換する・分析処理用のデータセットをArrow対応ツール間で受け渡す

  • Arrow対応のライブラリや分析エンジン間で型情報を保ってデータを移動する
  • ファイル版でRecord Batchへランダムアクセスする

CSV向き

表データ交換

  • 単一シートの表をアプリ間で受け渡す用途
  • 書式を必要としない集計前のデータ

基本情報を比較

Apache Arrow IPCとCSVの主な違いを確認できます。

項目Apache Arrow IPCCSV
拡張子.arrow、.feather、.arrows.csv
MIME Typeapplication/vnd.apache.arrow.file、application/vnd.apache.arrow.streamtext/csv
主な用途列指向テーブルデータを対応するプログラムや言語間で交換する・分析処理用のデータセットをArrow対応ツール間で受け渡す表データ交換
圧縮非圧縮またはコーデックによる該当なし
開く方法Apache Arrow対応ライブラリや分析ツールで読み込みます。拡張子が.arrowならファイル版、.arrowsならストリーム版が一般的ですが、受け側が期待するIPC形式と圧縮 codec の対応も確認してください。Feather形式として扱う場合は、古いFeather V1との互換性にも注意します。表計算ソフトではインポート時に文字コードと区切り文字を指定し、テキストエディタでは実際の値を確認します。先頭ゼロ、日付に見える値、長い数値は自動変換されないか確認し、必要な列を文字列として扱います。
書き出し・変換Parquetは分析データの保存・配布、CSVは単純な表データ交換向けの候補です。変換するとArrow独自の型、ネスト構造、辞書エンコードや圧縮設定が変わったり失われたりする場合があります。受け側に必要な型と精度を確認し、元データを保管してください。XLSXからCSVへ書き出すと、通常は選んだ一つのシートの値だけになります。数式、書式、複数シート、グラフは別途保持します。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

Arrow対応のライブラリや分析エンジン間で型情報を保ってデータを移動する

列指向テーブルデータを対応するプログラムや言語間で交換する・分析処理用のデータセットをArrow対応ツール間で受け渡す

Apache Arrow IPC向き

ファイル版でRecord Batchへランダムアクセスする

列指向テーブルデータを対応するプログラムや言語間で交換する・分析処理用のデータセットをArrow対応ツール間で受け渡す

Apache Arrow IPC向き

単一シートの表をアプリ間で受け渡す用途

表データ交換

CSV向き

書式を必要としない集計前のデータ

表データ交換

CSV向き

確認ポイント 1

Arrowは列指向の型付き配列とSchemaを定義し、IPCでRecord Batchをファイルまたはストリームとして直列化します。CSVは行ごとのテキストレコードとフィールドから成り、RFC 4180はカンマ、引用符、改行の一般的な規則を記録しています。

使い分け

確認ポイント 2

Arrowは数値、日時、NULL、ネスト型などを明示的に表現できます。CSVでは多くの値が文字列として記述され、列型やNULLの意味は別のスキーマや読み込み側の推定に依存しがちです。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

  • CSVは人が読めて単純なツールにも渡しやすい反面、大規模データでは解析や型推定にコストがかかる場合があります。Arrow IPCは型付き分析データの受け渡しに向きますが、対応ライブラリーとIPCファイル/ストリームの使い分けが必要です。

詳しく見る

参考資料・仕様