Format Atlas

FORMAT COMPARISON

FASTA vs FASTQ

FASTA単体は配列、FASTQは配列と塩基ごとの品質値を保存します。

最終確認: 2026-09-28

FASTAとFASTQ、どちらを選ぶ?

参照・組立配列にはFASTA、品質を使うリード解析にはFASTQを選び、原本も保持します。

FASTA向き

参照配列や組み立てた塩基配列を保存する

  • 品質値を必要としない配列交換

FASTQ向き

塩基配列リードと塩基ごとの品質スコアをシーケンス解析工程間で受け渡す・paired-endなどの未アラインメントリードを解析前に保管する

  • リード識別子・配列・対応する塩基品質を保持する
  • NCBI SRA等へリードデータを提出する

基本情報を比較

FASTAとFASTQの主な違いを確認できます。

項目FASTAFASTQ
拡張子.fasta、.fa.fastq、.fq、.fastq.gz、.fq.gz
MIME Type
主な用途参照配列や組み立てた塩基配列を保存する塩基配列リードと塩基ごとの品質スコアをシーケンス解析工程間で受け渡す・paired-endなどの未アラインメントリードを解析前に保管する
圧縮noneoptional_external_compression
開く方法対応する配列ツールで開き、識別子の重複・配列記号・長さを検査します。samtools faidxでは同一配列内の行幅を最終行以外で揃えます。配列や改行を変更したら.faiを再作成します。FASTQと品質符号化の変種に対応するシーケンス解析ツールで開きます。先頭の`@`識別子、配列と品質文字列の長さ、`+`行、Phred+33/Phred+64等の品質方式、機器・パイプラインの出力仕様を確認します。paired-endでは両ファイルのリード順序と識別子の対応も確かめてください。gzip圧縮なら対応ソフトで直接読むか展開します。
書き出し・変換FASTQから配列だけを出すと品質値が失われます。FASTAから元の品質値は復元できません。実際のQUALがある場合は識別子と配列長を対応させ、品質方式を確認して統合します。FASTQの品質方式を変換する際は、元のPhredまたはSolexaスコア体系とASCIIオフセットを特定し、数値スコアを正しく復号してから再符号化します。配列だけをFASTAへ出すと品質値が失われます。アラインメント済みSAM/BAM等へ進む処理は単なる拡張子変更ではなく、参照配列と解析ツールを使う別工程です。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

品質値を必要としない配列交換

参照配列や組み立てた塩基配列を保存する

FASTA向き

リード識別子・配列・対応する塩基品質を保持する

塩基配列リードと塩基ごとの品質スコアをシーケンス解析工程間で受け渡す・paired-endなどの未アラインメントリードを解析前に保管する

FASTQ向き

NCBI SRA等へリードデータを提出する

塩基配列リードと塩基ごとの品質スコアをシーケンス解析工程間で受け渡す・paired-endなどの未アラインメントリードを解析前に保管する

FASTQ向き

確認ポイント 1

FASTAは>識別行の後に配列が続きます。

使い分け

確認ポイント 2

FASTQは@識別行・配列・+区切り・対応する品質文字列を持ちます。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

必要なのが配列だけか、品質に基づくフィルタリングも必要かを確認します。拡張子ではなく、生成元と解析ツールの想定も照合します。

  • FASTAへの配列抽出では元の品質値が消えます。実際のQUALがないのに固定値を加えても測定品質の復元にはなりません。
  • 実際のQUALを結合する場合は識別子・件数・配列長と品質方式を照合します。参照用.faiは配列や改行変更後に再作成します。

よくある質問

FASTQへ変換すればFASTAに品質が戻りますか?

いいえ。品質値は配列文字から復元できません。元の品質データがある場合だけ対応を確認して結合し、仮の値を測定値と扱わないでください。

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参考資料・仕様