Format Atlas

FORMAT COMPARISON

DICOMとJPEGの違い

DICOMは医療画像と検査属性を交換する標準、JPEGは画像画素を圧縮して広く表示・配布する形式です。臨床データの受け渡しか、一般的な画像の閲覧・共有かで使い分けます。

最終確認: 2026-09-26

DICOMとJPEG、どちらを選ぶ?

検査データや医療システム間の情報を保つ必要があればDICOMを使い、閲覧用の静止画像だけを幅広く共有したい場合はJPEGを書き出します。JPEGをDICOMの完全な代替として扱わず、元データを保管してください。

DICOM向き

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

  • 画像と検査・患者に関する属性を一緒に扱う
  • DICOM対応ビューアやPACSで検査データを受け渡す

JPEG向き

写真・Web画像

  • 写真
  • 色数の多い画像

基本情報を比較

DICOMとJPEGの主な違いを確認できます。

項目DICOMJPEG
拡張子.dcm.jpg、.jpeg
MIME Typeapplication/dicomimage/jpeg
主な用途医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理写真・Web画像
圧縮非圧縮またはコーデックによる非可逆圧縮
開く方法DICOM対応の医用画像ビューアやPACSで開きます。読み込めない場合は拡張子だけで判断せず、ファイルがPart 10形式か、ビューアがデータセットのTransfer Syntaxに対応するかを確認します。多くのOS標準ビューア、Webブラウザ、画像編集ソフトで開けます。
書き出し・変換閲覧・共有用にJPEGやPNGへ書き出せますが、通常は画像の画素だけを取り出すため、検査属性、複数フレーム、元の符号化情報などが保持されない場合があります。医療用途では変換後の画像と属性を確認し、元のDICOMも保管してください。JPEGをPNGやWebPへ書き出しても、JPEG圧縮で既に失われた情報は復元されません。別形式へ変換して再びJPEGへ書き出すと再圧縮が起きる場合があるため、編集用の元データは別に保持します。拡張子だけを書き換えても形式変換にはなりません。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

画像と検査・患者に関する属性を一緒に扱う

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

DICOM向き

DICOM対応ビューアやPACSで検査データを受け渡す

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

DICOM向き

写真

写真・Web画像

JPEG向き

色数の多い画像

写真・Web画像

JPEG向き

確認ポイント 1

DICOM Part 10ファイルはファイルメタ情報と医療データセットを持ち、画像以外に検査・装置などの属性を含められます。JPEGは画像画素を表す形式で、DICOMの検査データセットを保持しません。

使い分け

確認ポイント 2

DICOM内の画素データはTransfer Syntaxに応じて符号化され、一部ではJPEG圧縮も使われます。これはJPEG画像ファイルへ書き出すこととは異なります。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

  • DICOMからJPEGへ変換すると、複数フレームや臨床属性などが移らない場合があります。JPEGにもEXIF等のメタデータや画素内の識別情報が残ることがあるため、共有前に確認します。

詳しく見る

参考資料・仕様

用途に合わせた選び方と変換前の確認

DICOMは画像の画素だけでなく検査などに関連する情報も扱い、JPEGは主に一般的な静止画像を保存します。DICOMの内部でJPEG系の圧縮が使われる場合もあるため、両者は単純に「非圧縮と圧縮」の対立ではありません。

仕様・公式資料:DICOM公式規格。