Format Atlas

FORMAT COMPARISON

DICOM vs TIFF

DICOMは医用画像と検査・装置などの属性を、SOP ClassとTransfer Syntaxに基づき交換する規格です。TIFFはタグと画像ディレクトリでラスター画像を格納する汎用形式で、医療検査のデータモデルをそのまま置き換えるものではありません。

最終確認: 2026-09-27

DICOMとTIFF、どちらを選ぶ?

医用画像を臨床システム間で交換し、検査や属性との関連を保つ場合はDICOMを選びます。出版・印刷、一般的な画像処理や汎用アーカイブではTIFFが適する場合があります。TIFFを書き出しただけでDICOM相当の臨床メタデータや互換性が維持されるとは見なさないでください。

DICOM向き

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

  • 画像と検査・患者に関する属性を一緒に扱う
  • DICOM対応ビューアやPACSで検査データを受け渡す

TIFF向き

スキャン画像・印刷・制作工程の画像

  • 画像編集や印刷工程で受け渡す高品質画像
  • スキャン結果を用途に応じた設定で保存する場面

基本情報を比較

DICOMとTIFFの主な違いを確認できます。

項目DICOMTIFF
拡張子.dcm.tif、.tiff
MIME Typeapplication/dicomimage/tiff
主な用途医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理スキャン画像・印刷・制作工程の画像
圧縮非圧縮またはコーデックによるcodec_dependent
開く方法DICOM対応の医用画像ビューアやPACSで開きます。読み込めない場合は拡張子だけで判断せず、ファイルがPart 10形式か、ビューアがデータセットのTransfer Syntaxに対応するかを確認します。画像編集ソフト、スキャン用ソフト、TIFF対応ビューアで開けます。開けない場合は、圧縮方式、色空間、複数ページの有無などを確認します。
書き出し・変換閲覧・共有用にJPEGやPNGへ書き出せますが、通常は画像の画素だけを取り出すため、検査属性、複数フレーム、元の符号化情報などが保持されない場合があります。医療用途では変換後の画像と属性を確認し、元のDICOMも保管してください。Webや一般配布向けにはJPEG、PNG、WebPなどへ書き出せます。変換先を選ぶ前に、色深度、透過、複数ページ、圧縮による情報損失の有無を確認します。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

画像と検査・患者に関する属性を一緒に扱う

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

DICOM向き

DICOM対応ビューアやPACSで検査データを受け渡す

医療画像と関連する検査情報の保存・交換・DICOM対応の医療機器や医療情報システムでの画像管理

DICOM向き

画像編集や印刷工程で受け渡す高品質画像

スキャン画像・印刷・制作工程の画像

TIFF向き

スキャン結果を用途に応じた設定で保存する場面

スキャン画像・印刷・制作工程の画像

TIFF向き

確認ポイント 1

DICOM Part 10はファイルメタ情報と医療データセットを結び付け、SOP Instanceとして画像と関連属性を表します。TIFFはタグを含むImage File Directory(IFD)をたどって画像データや汎用タグを表します。

使い分け

確認ポイント 2

DICOMの画素表現はTransfer Syntaxやデータセット属性に従い、医療ワークフロー・オブジェクト種別と連携します。TIFFはサンプル、色、圧縮等をタグで記述しますが、DICOMの検査・患者・装置モデルを標準化しません。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

  • DICOMからTIFFへ変換すると患者や検査属性、マルチフレーム・階層構造、画素値の意味、VOI/LUT、較正情報が失われることがあります。個人情報、焼き込み注釈、画素精度、色/グレースケール、向きとスライス順序を確認し、原本を保管してください。

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参考資料・仕様