Format Atlas

FORMAT COMPARISON

GeoTIFF vs Zarr

GeoTIFFはTIFF画像に地理参照や座標参照系を表すタグを加える地理空間ラスタ形式です。Zarrは多次元配列をチャンクとメタデータに分けてストアへ保存する仕様で、地理的意味は用途ごとの規約に依存します。

最終確認: 2026-09-27

GeoTIFFとZarr、どちらを選ぶ?

GISツールとの単一ラスタ画像の交換やGeoTIFFの地理参照情報を重視するならGeoTIFFを選びます。多数の時刻・バンドを持つ大きな配列をチャンク単位で扱い、オブジェクトストレージ等を利用するならZarrを検討します。

GeoTIFF向き

座標参照付きの地図・衛星画像・標高ラスターデータの交換

  • ラスター画素と座標参照・投影情報を一緒に保持する
  • GISや地球科学ツール間で画像データを共有する

Zarr向き

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

  • 配列の一部だけを効率よく読み込む
  • 分割データを複数ツールで共有する

基本情報を比較

GeoTIFFとZarrの主な違いを確認できます。

項目GeoTIFFZarr
拡張子.tif、.tiff.zarr
MIME Typeimage/tiff
主な用途座標参照付きの地図・衛星画像・標高ラスターデータの交換大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う
圧縮tiff_codec_dependentoptional_codecs
開く方法GeoTIFF対応GISやリモートセンシングソフトで開き、CRS/EPSG、ピクセルから地図座標への変換、軸順、画素サイズ、NoData、バンドと圧縮を確認します。一般画像編集ソフトで保存し直すと地理タグが失われる可能性があります。Zarr対応ライブラリや解析ソフトで開き、仕様バージョン、配列形状、チャンク、codec、属性を確認します。ローカルではディレクトリ全体、クラウドでは必要なキー群を保持し、作成元のメタデータ規約も確認してください。
書き出し・変換PNG/JPEGへの書き出しでは座標参照、ラスター値、バンド情報が失われる場合があります。GeoTIFF間やCloud Optimized GeoTIFFへの変換でもCRS、範囲、解像度、NoData、画素値、必要なタグを検証してください。netCDFやHDF5との変換では次元、型、チャンク、属性、座標規約の対応を確認します。変換先で一部構造やcodecを扱えない場合があるため、元データを保存し値を検証してください。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

ラスター画素と座標参照・投影情報を一緒に保持する

座標参照付きの地図・衛星画像・標高ラスターデータの交換

GeoTIFF向き

GISや地球科学ツール間で画像データを共有する

座標参照付きの地図・衛星画像・標高ラスターデータの交換

GeoTIFF向き

配列の一部だけを効率よく読み込む

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

Zarr向き

分割データを複数ツールで共有する

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

Zarr向き

確認ポイント 1

GeoTIFFはTIFFタグとGeoKeyでラスタからモデル座標への変換やCRSを表します。Zarrは配列・グループのメタデータとチャンクの保存を規定しますが、CRSの表現はコア仕様だけでは決まりません。

使い分け

確認ポイント 2

GeoTIFFはTIFFファイルとして受け渡します。Zarrストアは複数のメタデータ・チャンクキーから成るため、一部だけコピーすると配列が欠落する可能性があります。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

  • 変換時は画素の位置、CRS・軸順序、解像度、バンド、欠損値、データ型、圧縮、オーバービュー等を検証してください。部分読み込み性能はチャンク形状やストレージに依存します。

詳しく見る

参考資料・仕様