データ
LASとは
LASはASPRSが管理するオープンな点群交換形式です。LiDARや他の計測から得たX・Y・Z座標に、強度、リターン番号、分類、GPS時刻、RGB、スキャナー情報、追加属性などをpoint data record formatに応じて格納し、ヘッダーや可変長レコードでメタデータを持ちます。現行のLAS 1.5とLAS 1.4以前では利用可能なポイントレコードや座標参照系の扱いが異なり、古いソフトとの互換性を確認する必要があります。LASは非圧縮で、可逆圧縮版LAZとはファイルサイズと処理互換性の選択が異なります。
この形式を選ぶ場面
- 座標・強度・リターン・分類・時刻・追加属性を点レコードとして扱う
- ASPRS LASバージョンとpoint data record formatを明示して受け渡す
避けた方がよい場面
- 大規模点群を可能な限り小さく圧縮して転送する
- LASバージョンや座標参照系を確認せず異なるソフト間で受け渡す
主な用途
- LiDAR等から得た分類・属性付き3D点群をツール間で交換する
- 非圧縮の点データを標準的な形式で検査・処理する
特徴
- ASPRS LASの版とpoint data record formatで点レコードのフィールドが決まる
- ヘッダー・VLR・EVLRに範囲や座標参照系などの情報を記録する
- 点座標はscaleとoffsetを使う整数値として保存される
- LAS 1.5はCRSにWKTを必須としLAS 1.4以前とは要件が異なる
メリットとデメリット
メリット
- オープン仕様に基づき点群交換で広く使われる
- 非圧縮のため対応ツールで直接読み書きしやすい
- classification・return・intensityなど計測点の属性を保持できる
デメリット
- 非圧縮なので同内容のLAZよりファイルが大きくなりやすい
- LASバージョンとpoint record形式の組合せで互換性が異なる
- 座標系・軸・単位・scale/offsetを誤ると位置や精度を誤解する
開く・変換する
開く方法
ASPRS LASの対象バージョンとpoint record形式に対応する点群/GISソフトで開きます。ヘッダーのバージョン、点数、座標範囲、scale・offset、CRS/WKT、VLR/EVLR、分類とリターンを確認してください。LAS 1.5ではCRS記録の要件が変わるため、読み手の対応版を確認します。
変換方法
LASをLAZにすると通常はポイントデータが可逆圧縮され、互換ツールでLASへ戻せます。ただしメタデータや付随ファイルも含めて変換後を比較してください。LASバージョン変更では対応record format、WKT/GeoTIFF等のCRS表現、waveform/extra bytesの扱いを検証し、単なる拡張子変更にしないでください。
注意点
- 座標が整数で格納される場合、scaleとoffsetなしに元の座標値や精度を解釈できません。
- 座標参照系・軸順・単位・鉛直基準を確認し、CRS情報がない/不完全なファイルを推測だけで位置合わせしないでください。
- ヘッダー点数や範囲、VLR/EVLRと実レコードが整合するか確認し、不完全な転送や破損を検出します。
- 計測点群に位置・施設・地形や取得条件が含まれる場合があります。公開前に機微な場所や契約上の共有条件を確認してください。
FAQ
LASとLAZはどう違いますか?
LASは通常非圧縮で、LAZは対応するLAS point data recordを可逆圧縮します。互換性と容量を比べて選びます。
LASファイルにCRSは必ずありますか?
バージョンで要件が異なります。LAS 1.5はWKTのCRS記録を必須とするため、ヘッダーと適用バージョンを確認してください。
LAS 1.5はLAS 1.4と同じですか?
いいえ。LAS 1.5ではサポートするrecord formatやCRS等の仕様が変わり、古い読み手との互換性確認が必要です。