Format Atlas

FORMAT COMPARISON

HDF5 vs Zarr

HDF5はグループやデータセットを単一のコンテナ内に階層化する汎用形式です。Zarrはチャンク化した多次元配列とメタデータをストア内の別々のキーとして表現し、ファイルシステムやオブジェクトストレージでの利用を想定します。

最終確認: 2026-09-27

HDF5とZarr、どちらを選ぶ?

既存のHDF5ファイル、階層内の複合データ、HDF5対応ソフトとの互換性を重視するならHDF5を選びます。オブジェクトストレージ上で配列チャンクを個別に読み書きするならZarrを検討し、Zarr版とcodecの対応を実環境で試してください。

HDF5向き

大規模な科学・技術データを階層構造で保存する・多次元配列と関連メタデータを一つのコンテナーで扱う

  • グループ・データセット・属性で複雑なデータを整理する
  • 部分的な読み書きやデータセット単位の圧縮が必要な科学ワークフロー

Zarr向き

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

  • 配列の一部だけを効率よく読み込む
  • 分割データを複数ツールで共有する

基本情報を比較

HDF5とZarrの主な違いを確認できます。

項目HDF5Zarr
拡張子.h5、.hdf5.zarr
MIME Type
主な用途大規模な科学・技術データを階層構造で保存する・多次元配列と関連メタデータを一つのコンテナーで扱う大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う
圧縮optional_dataset_filtersoptional_codecs
開く方法HDF5対応の可視化・解析ソフトやライブラリで開き、グループ階層、データセットの形状と型、属性、フィルターを確認します。同じHDF5でもアプリケーション固有の規約があるため、作成元の仕様書も参照してください。Zarr対応ライブラリや解析ソフトで開き、仕様バージョン、配列形状、チャンク、codec、属性を確認します。ローカルではディレクトリ全体、クラウドでは必要なキー群を保持し、作成元のメタデータ規約も確認してください。
書き出し・変換CSV、Parquet、FITSなどへ変換する前に、階層、配列の次元・型、属性、単位、座標系をどう写すか決めてください。変換先で表現できない構造や属性は失われる可能性があるため、元ファイルを保管し値とメタデータを照合します。netCDFやHDF5との変換では次元、型、チャンク、属性、座標規約の対応を確認します。変換先で一部構造やcodecを扱えない場合があるため、元データを保存し値を検証してください。

用途別の選び方

作りたいものや使う場面から選べます。

グループ・データセット・属性で複雑なデータを整理する

大規模な科学・技術データを階層構造で保存する・多次元配列と関連メタデータを一つのコンテナーで扱う

HDF5向き

部分的な読み書きやデータセット単位の圧縮が必要な科学ワークフロー

大規模な科学・技術データを階層構造で保存する・多次元配列と関連メタデータを一つのコンテナーで扱う

HDF5向き

配列の一部だけを効率よく読み込む

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

Zarr向き

分割データを複数ツールで共有する

大規模な多次元配列をチャンク単位で保存・交換する・クラウドストレージ上の科学データを扱う

Zarr向き

確認ポイント 1

HDF5はファイルの内部にグループ・データセット・属性を格納します。Zarrは配列やグループのメタデータ文書とチャンクデータをストアのキーに対応させます。

使い分け

確認ポイント 2

HDF5は汎用の階層データモデルで、配列のチャンク化や圧縮を選べます。ZarrはN次元配列、チャンクグリッド、codec、ストレージキーを仕様化します。

使い分け

選ぶ理由を詳しく

  • 部分読み込み性能はチャンク形状、アクセスパターン、キャッシュ、バックエンドに依存します。移行ではデータ型・欠損値・属性・codec互換性・チャンク分割と並列アクセスを検証してください。

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科学配列データを受け渡す前の確認手順

参考資料・仕様